エアガン専門用語解説「プリコック」とは?

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またまたエアガン専門用語解説のコーナーです。

前置きがいつも長くなるので、今回はサクッと突入していこうと思います。

今回のお題は「プリコック」ですね。

プリコックも電動ガンに関係する動作のことです。

電動ガンのレスポンスアップを目指す方は、ぜひこのプリコックについて学んでいってくださいね。

プリコックとは?

そもそもプリコックとはなんなのか。

簡単に言えば、ピストンをあらかじめ引いた状態で待機する機能のことです。

どういうことかというのをまたアニメーションで紹介していきます。

動かすことを前提にしていない画像を無理やり動かしているので、詳しい人が見るとめちゃくちゃなんですが、とりあえずイメージということで。

通常、電動ガンはトリガーを引くとモーターが動いてギアを回して、セクターギアがピストンを引っ張って開放することで発射しますよね。

アニメーションで見ても、トリガーを引いてすぐに発射されているというイメージは持てないでしょう。

で、この動作のなかで無駄になる「セクターギアがピストンを引っ張る」という工程を、前の弾が発射したあとに済ませておこうというのがプリコックです。

これによって、トリガーを引いた後はちょっとだけピストンを引いて開放するだけでいいので、発射するまでのラグが短くなる、というわけですね。

通常はピストンを開放して発射した時点でモーターの回転が止まるんですが、プリコックの場合は発射した後もモーターが回転し続けて、ピストンをある程度引いてから止まる、ということになります。

その動作は主に電子基板が制御します。

簡単に言えば、トリガーを引いた瞬間からピストンを後退させるまでの間、トリガーが引いてあるかにかかわらず通電させることで、プリコックを成り立たせているんですね。

アニメーションの中でも、発射した後カットオフレバーがトリガースイッチを切断しても、ギアは動き続けていますよね。

昔PSG-1という電動ガンが特例的に電子制御を使わない「機械式のプリコック」で、それ以来機械式のプリコックの電動ガンというのは存在しなかった(設計ミスでプリコックになるものはあった)んですが、今度エアソフト97さんから十数年ぶりに機械制御のプリコックが出るとか。とても楽しみです。

プリコックについての説明だけならこれだけです。

史上最速600文字で終わります。(とはいえアニメーションに4時間かかっているんですが。)

が、さすがに短すぎてなんなので、もうちょっとプリコックについて、私の知っていることを伝授しておこうと思います。

プリコックのメリット・デメリット

そんなにシンプルに性能が上がるならみんなやればいいのに、とはならないのがエアガンカスタムの世界です。

プリコックは確かに理論上とても有効なカスタマイズなのですが、いわずもがなデメリットもあるんですね。

というわけで、ついでにプリコックのメリットとデメリットについて解説しておこうと思います。

メリット

まずはメリットの面ですね。

趣旨が限定されるのであまりメリットの数は少ないんですが、一部の電動ガンには抜群のメリットがあるので、一応紹介しておきましょう。

レスポンスがアップする

すでに解説してありますが、利便上もう一度。

あらかじめピストンを引いておくということは、次の発射のときにギアの回転が少なく済む=発射までの動作時間が短いという話ですね。

この動作自体は、プリコックユニットを入れるだけでできます。

ガンショップだとKIT BOYさんのFCUが一般的だと思いますが、最近だと自作したものをフリマアプリなんかで売っている方も増えましたね。

電子トリガーにも、プリコック機能を搭載しているものがおおいです。

電動ハンドガン・コンパクト電動ガンとの相性がいい

私の考えるプリコックの一番のメリットはこれですね。

実は、プリコックと同等のレスポンスをそのほかの改造で得ることは可能ですし、この後紹介しますがプリコックはデメリットもなかなかに多いカスタムメニューなんです。

なので私はむやみに入れたくはないのですが、「この電動ガンにはプリコックを入れるべき」というのがあるんですね。

それが東京マルイの「電動ハンドガンシリーズ(電ハン)」と「電動コンパクトマシンガンシリーズ(電コン)」です。

これなぜプリコックと入れるべきかというと、電ハンと電コンは改造の幅がめちゃくちゃ狭いからなんです。

どちらもまだ歴史が浅くカスタムパーツが少ないというのもあるんですが、構造的にあまり無理をさせられないという理由もありますね。

なので、ほかの電動ガンのように、モーターを変える、ギアを変える、ハイパワーなバッテリーを入れる、という改造でレスポンスを上げることができない(しにくい)んです。

となったときに、電ハンや電コンのレスポンスを上げる方法として有効になるのが、プリコックユニットの組み込みになるというわけです。

作業自体はそれなりに難しいのですが、明確に性能が上がるので、電ハンや電コンにおいてはぜひおすすめしたいですね。

デメリット

次はデメリットですが、実はプリコックというカスタム自体にはデメリットが多く、ただただプリコックさせただけではデメリットによってまともに動かないということすらあるんですね。

というわけで、プリコックさせるなら以下のデメリットについても把握し、必要に応じて対処するようにしましょう。

パーツへの負担が上がる

プリコックするということは、スプリングを縮めた状態にする、つまり縮めたスプリングの反発力を受け止めた状態で待機しているということなので、各パーツに負担がかかった状態になるというわけです。

たとえばメカボックスやピストンのラックギア、セクターギア、逆転防止ラッチなどですね。

とくにピストンのラックギアに関してはメタルのものにしないと、突然ギアが割れてピストンが前進し、暴発した上に故障してしまうという事態も考えられます。

逆転防止ラッチも、もともとそこまで強度を重視された設計ではないので、できれば交換しておいた方がいいかもしれませんね。逆転防止ラッチが折れても暴発します。

これはセレクターをセーフティに入れていても関係なく起こる暴発なので、セーフティエリアなどで不意に起こらないよう、あらかじめ対策しておくのは必須といえますね。

使用しないときはプリコックを解除する手間が生まれる

上記したパーツの故障のリスクにプラスして、スプリングを縮めた状態でキープするとスプリングのへたりも起こりえます。

そういった問題をなるべく起こさないために、プリコックユニットには「プリコック解除ボタン」があります。

撃たないときにはプリコック解除ボタンを使ってプリコックを解除しましょう。

忘れると暴発やスプリングのへたりといった問題が起こりえるので、ちょっと手間ではありますが忘れないようにしたいですね。

モーター・バッテリーへの負荷増大

これ結構重大なデメリットになるんですが、そのままのセッティングにただただプリコックさせたとき、そのままではレスポンスがあまり変わらなかったり、場合によってはヒューズが切れる可能性もあります。

通常はスプリングに余裕がある柔らかい状態から縮むにつれて硬くなります。不等ピッチスプリングなら、よりその負担が少なくなりますね。

ピストンを後退させるときは、反発が柔らかいときに素早く縮ませるときに生まれる「惰性」というのもとても重要なんです。

すでに解説した通り、プリコックにするとスプリングが縮んだ状態で発射を待機するわけですが、つまりすでに固く縮んだスプリングを押し切ってさらにギアを回すためには、通常の発射動作よりもパワーが必要になるというわけです。

以前解説しましたが、モーターは抵抗が大きいほど要求する電流が大きくなるので、場合によってはヒューズの許容量を超えてヒューズが切れてしまうことも考えられます。

そこまでいかなくとも、固く縮んだスプリングを素早く縮められるほどの出力がないセッティングだと、モーターの初動が遅れるというロスが生まれてしまい、プリコックのメリットがあまり感じられなくなってしまうということもありえますね。

セミロックの確率が上がる

セミロックというのは、セミオートで何度もトリガーを引くと、タイミングが悪いとカットオフレバーが中途半端な位置で止まってしまい、発射できなくなってしまうという不具合ですね。

なぜプリコックでセミロックの確立が上がるのかというと、発射した後にモーター(ギア)が動いているからです。

通常、発射した後にもう一度トリガーを引くことでセミオートでの連射をするわけですが、プリコックする場合は、発射した直後にもまだモーターが動いているので、その段階でトリガーを引くとセミロックしてしまうことがあるんですね。

プリコックさせる前提でしっかり全体のセッティングを見直すとその確率も下げられるのですが、そこまでするとなると、プリコックさせないレスポンスアップのほうが手っ取り早く、デメリットも少なくなってしまいます。

というわけで

今回はプリコックについての解説でした。

要点は簡単ですね。発射時の動作を減らすために、ピストンを後退させておくだけ。

今後電動ハンドガンや、電動コンパクトマシンガンのシェアが広がることでもっと一般的になるカスタマイズになるかなと思います。

しかしほかのパーツとの関係を考えると、デメリットも生まれてきます。

つくづく電動ガンのカスタマイズでは、全体の構成を見て、何が起こりえるか予測できる知識を持ったうえで手を入れるべきだということがわかりますね。

というわけで今回はこの辺で。

次回も引き続きリクエストを頂いている専門用語解説になるかと思います。

残りのキーワードは5つかな?やっと先が見えてきましたね。

なかなかにわかりにくい説明で心苦しいですが、わずかな読んでくれている方の助けになれていれば幸いです。

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