ガスブロは当たらない?ガスブローバックガンの特性と命中精度について

エアガン 電動ガン サバゲー エアガン

さて久々の更新ですが、今回はちょっと個人的に気になった話題について解説します。

先日初めてインドアでガスブローバックガン(ハンドガン)を使ったところ、全然当てられなかったので扱いにくい、という印象を持ってしまったメンバーがいました。

そのメンバーは電動ガン(長物)でサバゲーデビューし、その後電動ハンドガンを購入。問題なく撃てていて、私も何度もヒットを取られています。

シューティングマッチにも挑戦したいという目的でガスブローバックガンを購入したのですが、残念なことに、当たらないので電動ハンドガンで参加したいと思っているそうです。

結論から言えば、ガスブローバックガンだから当たらないということはありません。

もちろんライフルとハンドガンでの性能差こそありますが、最近の東京マルイ製ガスブローバックハンドガンは、夏場であれば40m先のマンターゲットも狙えるほどの命中精度を誇っています。

そのメンバーも東京マルイ製の現行のハンドガンで、私も撃って命中精度に問題がないことは確認しています。

私はガスブロ党なので、ガスブロに悪いイメージを持ってほしくない。

なにより、せっかく買って喜んだものに幻滅してほしくない。

というわけで今回は、ガスブローバックガン(ハンドガン)を使って当たらないときの理由について解説してみようと思います。

可能性① 構造的な狙いにくさの問題

まず根本的な問題ではありますが、ハンドガンだから狙いにくいというのはあります。

ストックを支点にし、構えたときに手と手の距離が長く、狙いの微調整がしやすいライフルに対して、腕だけで銃を取りまわさなければいけないハンドガンは、狙いやすさに差があります。

どんな玄人でも、一定の距離以降ではハンドガンよりライフルのほうが当たるでしょう。

しかし、今回のメンバーは電動ハンドガンでは当てられる。しかも、好きな銃なので電動ハンドガンもガスブロも同じモデルを購入しています。

つまり、ハンドガンには慣れているはずです。

ではなぜガスブロで当たらないということがあるのでしょうか。

ガスブロハンドガンはウエイトバランスが違う

同じ形なのに電動ハンドガンでは当てられて、ガスブロでは当たらないその原因として考えられることに、ウエイトバランスの違いが考えられます。

これは構造的に仕方ないのですが、ガスブロハンドガンは、かなり重心がグリップによっています。

ガスガンでは主にマガジンにガスタンクを有し、そのガスタンクは鋳物の金属で、ガス圧に耐えられるよう強固に作られており、つまり重たいんです。

それをグリップに入れることによって、グリップがかなりずっしり重く、マズル(銃口)側は、割とスカスカで軽いです。

つまりどういうことが起こるかというと、重さを支えようとしっかり握ると、人間の腕の構造からマズルが上がりやすいということになります。

人間の筋肉の付き方的に、銃を握った形で腕に力を入れると上方向、または左(右利きの場合)に銃が自然と向いてしまいます。

実際、そのメンバーの場合はターゲットの左上に弾が飛ぶといっていたので、この可能性が高いです。

正しい構え方を覚えよう

この場合の対処法として有効なのが、正しい構え方を覚えることです。

重さといっても700g程度、デザートイーグルのような重いモデルも1㎏ぐらいなので、一時的に持って耐えられない重さではありません。

今回のメンバーの場合は銃がおおよそ700gとそこまで重くないので、それが発射するまでの間にぶれているということは、正しい構え方ができていないことが考えられます。

ハンドガンの正しい構え方というのも出回っていますが、競技射撃経験者の私に言わせれば、ある人が成功しているという理由だけで型にはめると大体7割の人が満足に当てられません。

なぜかというと、その人の使いやすい筋肉や、身長とターゲットの高さの差などなど、人によって違うからです。

もちろんまずは基本を知ることも重要ですが、基本から自分なりに構えやすい姿勢を見つけることが重要です。

自分で数をこなしてつかみ取るのも一つの方法ですし、教えるのが上手い人に見てもらうのもいいでしょう。

可能性② リコイルショックの問題

ガスブローバックガン一番の魅力は、なんといってもリアルなリコイルショックでしょう。

ハンドガンの場合は、スライドが後退した勢いが手に伝わってきますよね。

撃っている分には楽しいリコイルショックも、言ってしまえば銃を揺さぶっていることにほかなりません。

つまり、場合によっては命中精度に影響があることも考えられるんですね。

ただ、今回のメンバーに関してはこれは関係ないことはわかっているんですが、一応触れておきましょう。

リコイルショックが影響するのが2発目から

これよく勘違いされているんですが、リコイルショックによって命中精度が落ちるというのは、半分間違いで半分正解です。

まず間違いの部分から解説すると、現代のガスブローバックガンは、リコイルショックによって照準がずれることはないです。

ガスブローバックガンは、主に「負圧バルブ」というパーツによって、噴射したガスをBB弾を発射するために使うか、スライドをブローバックさせるために使うかを切り替えています。

まずBB弾側にガスを流し、BB弾がバレルから出るときに(もしくはその付近で)ブローバック用側にガスを流すので、発射されたBB弾の弾道が決まってからリコイルショックが発生します。

つまり、リコイルショックが照準に影響することはないんですね。

ハンドガン12種のブローバック(リコイル)速度をスーパースローで比較した (Tokyo Marui Airsoft)
リコイルショックが発生するタイミングについては、この動画が大変参考になります。

稀にこのタイミングがやや早く、照準がぶれやすいものもありますが、当たらないというレベルではありません。

ではなぜ半分正解かというと、二発目以降には確実に影響するからです。

いわずもがなリコイルショックによって銃が揺さぶられ、狙いが多かれ少なかれ外れるんですね。

なので、連射すると銃が暴れて当たらないということは大いにあります。

ただ、今回のメンバーについては、初弾から当たらないということ、安定して左上に飛ぶということだったので、リコイルショックの影響とは考えにくいです。

リコイルショックをしっかり受け止める前提で撃とう

もし二発目以降の命中精度が落ちる場合は、リコイルショックがあるものとして、慣れていくしかありません。

まず狙いやすい構え方を見つけること。

おかしな構え方や無理のある構え方だと、リコイルショックの影響が大きくなり、狙いが不要に大きくずれてしまいます。

大きくても2,3㎝銃口が上に上がる程度にリコイルショックを受け止められていれば上出来です。

あとは、あまりバシバシと連射しないこと。

電動ガンではやりがちですが、そのくせでガスブローバックガンを速射してしまうと、リコイルショックを受けながら発射することになるので、狙いがめちゃくちゃになります。

私もいわゆるダブルタップ(同じ的に二発素早く撃ち込むこと)で撃てば、絶対に同じところに弾は当たりません。

こういった具合に、リコイルショックがあるものとして撃つことは必須だといえますね。

のちに説明しますが、連射にはガスガン特有のデメリットもあるので、あまりやらないのが吉でしょう。

可能性③ 集弾性(グルーピング)の問題

これも今回のメンバーには当てはまらないのですが、ガスブローバックガンに限らず、ガスガンはグルーピングが落ちやすい特性を持っています。

グルーピングとは、銃を固定した状態で弾を発射し、弾がどれだけ散らばるかという意味です。

これは大気を圧縮して使う電動ガンやエアーコッキングガンにはない特性です。

あまり物のせいにするのはよくないのですが(笑)事実なのでこれは仕方ありません。

冒頭で「40m先のマンターゲットに当たる命中精度がある」と説明したのに、なぜなのでしょう。

パワーソースが不安定

性能的には、東京マルイのガスハンドガンはほとんどが40m先の人間を狙える性能を有しています。

しかしガスガンには、電動ガンやエアーコッキングガンには起こりえない命中精度が落ちる原因があり、それがパワーソースである「ガス」です。

ガスガンは、HFC-134a、HFC-152a、Co2など、液体状態のガスを何らかの方法で貯蔵し、必要に応じてそのガスが気化した部分を噴射してBB弾を発射させ、ガスブローバックガンであればスライドやボルトを後退させます。

この、「液化ガス気化させるという」のが非常に不安定で、環境や使い方によって大きく状態が変わるんです。

気化させるには液化ガスが蒸発しなければいけない、つまり温度に依存しているので、低温環境(マガジンが冷えている状態)では気化しにくく、温度によって気化ガスの量や圧が変わるということになります。

気化が追い付かないほどに冷えてしまうと、白いガスを噴き出す、いわゆず生ガスを吹くという状態になるわけです。

また、主にガスはマガジンのガス室に液体状態で注入し、その空きスペースで気化させていますが、液化ガスの量によってその空きスペースの容量が変わります。

つまりマガジン内の気化したガスの量が使っている中で変わるので、放出される気化ガスの量や圧も変わります。

それがなぜグルーピングに影響するのかというと、BB弾の初速が変わり、飛距離やホップアップのかかり方などが変わるからです。

いわずもがなBB弾の飛距離が変われば着弾点が変わり、ホップアップパッキンにBB弾が触れたとき、どれだけ影響を受けるかも変わります。

細かいことを言えばほかにもいろいろな影響があるのですが、どれもグルーピングに影響することは間違いありません。

ガス圧の影響を少なくするための方法

残念なことに、このガス圧の変化はただ発射しているだけでも起こりえます。

液化ガスが気化するときにマガジンの冷やしてしまうので、液化ガスが気化しにくくなっていくんですね。

そんな不条理なガスブローバックガンも、ちょっと使い方に気を付ければ誤作動を防ぐことができます。

  1. 寒い時に使わない
  2. ガスを入れすぎない
  3. こまめにガスをチャージする
  4. チャージしてすぐに使わない
  5. ホルスタードロウしてすぐに撃たない

まず、気温が低い時はマガジンが冷えやすく、液化ガスが気化しにくくガス圧が安定しません。

ガスを入れすぎると気化ガスのためのスペースが少ないので、同じくガス圧が安定しません。

かといってガスを入れなさすぎるとガス不足でガス圧が落ちるので、こまめにチャージすることが重要です。1マガジン分撃ち切れてやや余るぐらいがいいでしょう。

チャージした直後は、ガスの温度によってマガジンが冷えます。ある程度置いて温度を慣らすか、手で温めてから使うようにしましょう。

シューティングマッチなどは仕方ないのですが、ホルスターから抜いてすぐに撃つと、生ガスを吹きやすいです。
このためシューティングマッチでは外部ソースが優位になっているというわけです。
十分に温めてホルスターに収め、すぐに撃てばそこまで問題ありませんが、それがしにくいサバゲーなどでは、ホルスターから抜いてすぐに撃つ動作はしないほうがいいでしょう。

可能性④ 構造的なトリガーフィーリングのクセ

ガスブローバックガンがリアルなのは撃ち心地だけでなく、構造もそうです。

実銃同様に、トリガーを落とすという動作によってガスを噴射させ、弾を発射しブローバックさせるというわけですね。

電動ハンドガンはトリガーがスイッチを押すことで通電し、発射する構造です。

今回、電動ハンドガンでは当てられて、同じモデルのガスブローバックで当てられないなら、このトリガー構造の違いが、微妙に狙いをそらしている可能性も考えられます。

ガスブローバックはトリガープルが重い

あくまで電動ハンドガンと比較した場合ですが、ガスブローバックハンドガンは、トリガーが重めであるという特徴があります。

先述した通り、電動ハンドガンはスイッチを押すだけなので、非常にトリガーが軽く、スムーズに引ききることができます。

ガスブローバックはというと、モデルによって構造は違うものの、根本的にはトリガーは、ハンマーと、ハンマーに連動するバルブノッカーを叩くために強めのバネが入っています。

で、トリガーとハンマーはトリガーバーなどのパーツで連動していて、そのトリガーバーを押す、ないし引くためにトリガーを引くわけです。

つまりどうしてもトリガープル(トリガーの引き感)は重くなるというわけです。

それによって、トリガーを引くために力を入れると、せっかく合わせた照準がずれてしまうということが起こりやすいんですね。

右利きの場合、手の甲を支点に左方向に指を動かすことになるので、左方向にずれやすいということになります。

あの達人マック堺さんですら、レビュー動画のブルズアイターゲットでは左に着弾している傾向が見られますよね。(トリガーの影響かは定かではありませんが)

正しい指の引き方を覚えよう

この影響を抑えるためには、正しいトリガーの引き方を覚える必要があります。

一言で言えば、トリガーを引く場合は、指を倒すのではなく、手首方向に曲げる感覚が重要です。

トリガーを引くとき、指を倒すように引いてしまうと、トリガーを斜め左後ろ、つまり右利きの場合は左肩の方向に力がかかります。

となると銃口も左に向いてしまうので、狙いがずれてしまうというわけです。

なので、トリガーを引くときは、人差し指を親指の付け根に付けるような動きが理想的です。

そのためには、トリガーに指を深くかけすぎず、第一関節から先でトリガーに触れるといいでしょう。

握ったとき自然にそれができるよう、屋内でガスや弾を入れず、ドライファイア(空撃ち)で練習するのも重要です。
超マニアックですが、トリガーを引く動作だけを練習するためのアイテムも売られています。結構高いですが。

というわけで

今回はガスブロハンドガンが当たらないときの原因について考えてみました。

総じてほかのエアガンにはない特性を上げてみましたが、ちょっとデメリットばかりでガスブロハンドガン事態に悪いイメージがついてしまいそうですね。

しかし、実際ガスブロハンドガンが悪いというわけではなく、あくまで特性です。

マック堺さんをはじめとしたシューターの方がバシバシ当てられているように、特性を理解し、練習することで心強い武器になります。

ぜひこれにこりず、ガスブロハンドガンの魅力を楽しみながら、エアガンシューティングを楽しんでほしいと願っています。

タイトルとURLをコピーしました