エアガン専門用語解説「ルーズバレル」と「タイトバレル」について

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今回もエアガン専門用語解説のコーナーです。

グループメンバーからリクエストで書いているので一定数のアクセスはあるはずですが、なかなかアクセス数が上がらずモチベーションはもう風前の灯火ですが、今回も手は抜かずに気を抜きながらぼちぼち書いていこうと思います。

というわけで今回はインナーバレルについてのお話ですね。

「ルーズバレル」と「タイトバレル」についてです。

それだけ見ればただの筒ですが、エアガンに入れれば動作の一端を担う重要なパーツです。

どっちがいいのかというのは実は私の現役時代からずーっと議論が続いていて、実は私と師匠でも当時意見が分かれていた部分でもあります。

というわけでこれが絶対という確証はないので、とりあえず一人の素人チューナーの考えということをご理解の上ご参考にしてください。

インナーバレルについて

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タイトバレル、ルーズバレル、どちらもインナーバレルの種類のことを指しています。

単純に言えば、内径の狭いインナーバレルがタイトバレル内径の大きいインナーバレルがルーズバレルと呼ばれます。

言わずもがなインナーバレルはほとんどのエアガンにもあるパーツです。名前ぐらいはきっと聞いたことありますよね。というかこのブログですでに何度か解説していますね。

とはいえ、インナーバレルがどういうものかについて詳しく知っていないとルーズバレルとタイトバレルの意味も理解できないので、重複になりますが改めて解説しておきます。

エアガンは、シリンダーやバルブなどから気体をBB弾に当てます。

そしてその気体とBB弾は、インナーバレルを通過して発射されます。

ここが大事なのですが、インナーバレルの中で何が起こっているかですね。

これはエアガンの種類にもよるのですが、基本的にはBB弾がインナーバレルを通っているとき、シリンダーやバルブからはまだガスが出ています。

つまり、インナーバレルの中ではまだ空気が圧縮され、BB弾を押し続けている、つまり加速させているというわけですね。

そしてもう一つ大切なのが、BB弾に直進方向性を持たせるという役割です。

もしインナーバレルがないと、空気に押し出されたBB弾はどこに飛ぶかわかりません。

なので、BB弾がインナーバレルの中を通ることで、銃口の向いている方向に向かうよう軌道を修正しているというわけです。

これもチューニングの師匠の言葉だったかと思いますが「インナーバレルは滑走路であり線路である」というわけです。

加速と直進方向性、この2つのポイントを覚えておくと、なぜタイトバレルとルーズバレルが存在し、特性が違いがあるのかということがわかります。

タイトバレルとルーズバレルの特徴

ではやっとタイトバレルとルーズバレルの話に入ろうと思います。

それぞれBB弾に対して内径が狭い、広いという、両極の特性を持っています。

が、どっちが劣っている、どっちが勝っているという話ではかたずけられず、その働きも両極にあるわけではありません。

ちょっと話がこんがらがりそうなのですが、それぞれ順を追ってどういう特性がある(と思って私が使い分けている)かを解説しようと思います。

タイトバレルについて

タイトバレルはBB弾に対して内径が狭いインナーバレルのことです。

これ明確な基準がないんですが、私はマルイの標準である内径6.08mmがタイトでもルーズでもないものと考えて、それ以下ならタイトめ、それ以上をルーズめと判断しています。

最近のタイトバレルには6.01㎜なんてものもありますね。

そんなタイトバレルのメリット、デメリットについて私の考えを紹介します。

負荷をかけずに初速アップ

タイトバレル一番のメリットは、バレルを交換するだけで初速が上がることにあります。

インナーバレルの中でBB弾は空気に押されて加速しているわけですが、空気が逃げる隙間が少ないことでBB弾に空気の圧力が強くかかるため、初速が上がるというからくりですね。

たいてい初速アップカスタムはスプリングに頼ることになりますが、スプリングを強くすると、電動ガンだとメカボックス、エアーコッキングだとシリンダーヘッドへの負担が大きくなるので、少なからず故障リスクが上がるカスタマイズです。

もちろんインナーバレルを変えるだけなら、それらのデメリットはありません。

ガスブローバックの場合、負圧バルブとの関係で初速アップが難しいのですが、タイトバレルを入れるだけで手軽に初速アップできますし、シリンダー容量が小さくスプリングレートを上げにくい電動ハンドガンや電動コンパクトマシンガンシリーズでも、タイトバレルによる初速アップは有効です。

もちろん初速が上がりすぎると法律に抵触する可能性があるので、インナーバレルの交換も含め初速が上がる可能性のあるカスタマイズをするときは必ず弾速計を用意してから行いましょう。

命中精度が上がるとは限らない

一昔前、タイトバレルは命中精度が高いといわれている時期がありました。

これはある意味正しく、ある意味間違いです。

単純に考えれば、「インナーバレルの中でBB弾が暴れないので命中精度が上がりそう」と考えますよね。

そして、実際これが正しかった時代があったんです。

それがいわゆる極悪パワー時代ですね。HOP UPシステムが一般化する前の、パワーでBB弾を飛ばしていた時代です。

いまでもHOP UPのついていない近距離の精密射撃用モデルではタイトバレルのほうが生きてくるでしょう。

が、今はHOP UPシステムが付いていないモデルの方が珍しいですよね。

するとどうなったか。

BB弾とインナーバレルの隙間が少ないため、インナーバレルを通るBB弾が、インナーバレルの内壁にぶつかってHOP UP回転が殺されやすく、弾ごとに弾道が不安定になるという問題が起こったんです。

つまり、HOP UPによる効果で飛距離を出したい15~20mほどから、目に見えるほど弾がばらけ始めるんですね。これは私も検証済みです。

しかも20~30mというのはサバゲー(屋外フィールド)での主な交戦距離なので、ちょっと問題になりますよね。

ただし、これはそもそもの問題が「BB弾がインナーバレルと触れることでHOP UP回転が死ぬ」というのが理由です。

つまり、BB弾とインナーバレルが触れにくい、もしくは触れるとしても毎回安定して触れるようにすれば回避できる問題です。

具体的には、より高精度に加工された高級タイトバレルを使用し、サイズの差がない高精度な高級BB弾を使用することで回避できます。

つまりお金がある人はこのデメリットをなくし、かつタイトバレルのメリットを生かせるというわけですね。

弾詰まりのリスクが上がる

これが私がタイトバレルをあまり使わない理由なのですが、タイトバレルを入れることで弾詰まりするリスクが確実に上がるデメリットがあります。

話は単純で、BB弾との隙間が少なくなったことで、整形不良のBB弾や、径が大きめのBB弾が詰まりやすくなるというわけですね。

ちなみに、BB弾の大きさはメーカーや製品ごとに微妙に違います。

これ私がサバゲーを始めた当初はあまり言われなかったんですが、今の時代は絶対に意識しておいた方がいいです。

なぜかというと、今はバイオBB弾が当たり前になったからです。

バイオBB弾は湿気や日光などでどんどん分解されて弱くなる素材を使っているんですが、とくに高温や湿気に弱い物だと、徐々に柔らかくなってしまうんですね。

柔らかくなったBB弾は、チャンバー内でぶつかったり、ノズルに押されたりするときにつぶれて変形してしまうんです。

そうなれば詰まるリスクが大幅に上がりますよね。

最近は安価で軟弱なバイオBB弾が増えたこともあり、インナーバレル内での弾詰まりが原因の故障が非常に多いです。

とくに電動ガンの弾詰まりは連鎖して重大な故障を引き起こすこともあるため、そのリスクをあえて上げるのは怖いので、私はあまりタイトバレルを選びません。

ルーズバレルについて

では、続いて内径の広いルーズバレルについて。

こちらもマルイの標準である6.08㎜以上をルーズと考えています。

一番内径の大きいもので6.3㎜程度だったかな?

今更ですが、私は圧倒的にルーズバレル派です。

命中精度を上げやすい

タイトバレルはHOP UP回転が死んでしまうことがあり、命中精度が下がることがあるというのは説明した通りですね。

その原因はインナーバレルにBB弾が触れてしまうことですが、タイトバレルだとそれが抑えられるので、HOP UP回転が死ににくく命中精度を上げやすいというメリットがあります。

「BB弾とインナーバレルの隙間が大きいなら、ルーズバレルはむしろBB弾がインナーバレルの中で暴れやすいのでは?」と思った方はとても真剣に考えながらこの記事を読んでくれているので私はうれしいのですが、実はそうではないです。

なぜかというと、最初に説明した通りインナーバレルの中にはBB弾と一緒に空気が流れ込みますよね。

その空気がBB弾とインナーバレルの間に流れ込み、BB弾がインナーバレルにぶつかるのを防いでくれるんですね。

その効果でHOP UP回転が死ににくいので、中長距離での弾道が安定しやすく、飛距離も出やすいというわけです。

ただし必ずこの効果が出るというわけではなく、場合によっては効果を出すために調整も必要になります。

その理由については後程。

低価格でも効果が出やすい

タイトバレルのデメリットをなくすには、高精度なものが必須になるという説明もありましたね。

精度がしっかり出ていないとBB弾とインナーバレルの接触が増えやすいというのがその理由でした。

ルーズバレルの場合、BB弾とインナーバレルの間の隙間が広く、間に空気が流れ込むことで接触を防ぐというのがメリットですが、この空気のクッションによって、多少インナーバレルの精度が出ていなくても影響が少ないという効果もあります。

もちろん曲がっていたり、あまりに雑な作りだと影響が出るのですが、多少の精度不足は空気のクッションが補ってくれるんですね。

このため多少制度の悪い、いわば安いルーズバレルでも、変更する効果が出やすいというわけです。

インナーバレルの変更だけで効果が出ないことがある

これはデメリットですが、上記したルーズバレルのメリットを生かすためには、インナーバレルの交換以外のカスタマイズも必要になる場合も多いです。

というのも、ルーズバレルのメリットは、BB弾の隙間から空気が流れる、つまり空気が余っている前提で考えられていますよね。

もし、もともとBB弾を押し出す分しか空気を流さない設計のエアガンにルーズバレルを組み込むと、空気の量が足りなくなってしまうんです。

そうなると、初速が十分に出なくなってしまうんですね。

つまり、ルーズバレルのメリットを生かすには、インナーバレル内のクッションになるための空気を確保しながら、BB弾を押し出すために十分な空気量を、シリンダーから放出しなければいけないというわけです。

そのためには、先日紹介した加速シリンダーのなかでも加速域の短い物や、場合によってはフルシリンダーへの交換、またはインナーバレルを短くしてスプリングをハイレートなものに変えるなど、微妙な調整が必要になる場合があります。

というわけで

今回はインナーバレルの種類についてのお話でした。

しっかり読んでいただいた方はお分かりの通り、趣向が全く違うもので、どっちがめちゃくちゃいいという話ではありません。

ただ、どちらも基礎知識がないと十分に生かせないものだというのはお判りいただけたかと思います。

インナーバレルの交換というのは、数あるカスタムの中でも単純で、効果がありそうなイメージがあります。

ショップにはいろいろなインナーバレルも並んでいますし、交換したほうがいいのかな?と思ってしまう人も多いでしょう。

しかしふたを開けてみれば、紹介したようにメリットの陰にデメリットがあったり、単純なイメージとは逆の効果があったりするわけですね。

これ知らずにいじると、なぜかタイトバレルにしたのに命中精度が下がったとか、異常に初速が出てしまうとか、ルーズバレルにしたら飛距離が足りないとか、弾道が安定しないなど想定外に仕上がって、ドツボにはまることもあり得るわけです。

つまりはインナーバレル一つ交換するにしても、広い知識を持って行いましょうというお話でした。

次回もエアガン専門用語解説です。というかそれしか書くことがありません。

というわけで次回更新もお楽しみに。

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