管理釣り場で釣れないのはアナタのせいじゃない?管釣りでボウズの時に考える3ポイント

トラウト・渓流

このブログで何度も言っている通り、管理釣り場は釣り人全てにオススメの釣りです。

初心者が基礎を覚えられ、釣り上級者はレベルアップになるからですね。

しかし、どうしても「釣れない」というイメージが先行してしまい、行きたくないという人も多いでしょう。

実際管理釣り場は、たんまり魚が泳いでいるのにボウズになることも少なくありません。

もちろんあなたの腕がないという可能性もありますが、実は他の釣りでベテラン、例えば渓流でぼこぼこ釣っているような方でも、管釣りボウズになることは十分ありあるのです。

ではどんな時に「仕方ないボウズ」に見舞われるのか、そしてどうしたら避けられるのかを今回は解説していきます。

管釣りに最低限必要なレベルは?

まず第一条件として、場所のせいであると言うためには、自分の釣りの腕が最低限なければ行けません。

管理釣り場に限らず、何にもできない人が行ってボコボコ釣れるほどルアーフィッシングは甘くないですよね。

では管理釣り場に行くのに最低限必要な釣りスキルと言えば、「ちゃんとルアーを投げて巻ける」です。

例えば10m先の10cm角のマトに当てられるとかそんなレベルは必要ありません。

キャスティングの正確さは、他人に迷惑かけないレベルで狙って投げられれば大丈夫です。

しっかり投げて、スムーズにリーリング動作に入ることさえできれば、最低限のスキルはあると言えます。

これは初心者でも、30分もあればできるレベルのスキルでしょう。

他のルアーフィッシングで釣れているなら、もはやそのレベルはとうに過ぎていますよね。

そのレベルの釣りスキルがあるのに釣れない!という方は、これから紹介する3つのポイントをチェックしてみてください。

もしかして…その1『初心者向けの管理釣り場ではない』

管理釣り場は山ほど魚がいるんだからとりあえずは釣れるだろう、というのは全くの間違いで、ちゃんと管理しないとどんどん釣れなくなります。

管理の仕方によっては初心者には全く釣れない、ハイレベルな釣り場になってしまうのです。

そんな管理釣り場でも釣る技術はあるのですが、それはかなり極みのレベルになるので、道具も知識も必要になります。

ではどんな管理釣り場が初心者向きではないのか、選ぶポイントを考えてましょう。

キャッチ&リリース専門

キャッチ&リリースのみの管理釣り場は、何度も釣られて経験値の高い魚が溜まっていきます。

しかも魚が減るペースが遅いので、ルアーへの反応がいい「放流魚」の補充が少ないです。

いわゆるスレた魚が多いというわけですね。

スレた魚が全く釣れないわけではありませんが、釣られた回数が多い魚を釣るのはもちろん難しくなります。

つまりそういう管理釣り場は、ルアーを見慣れた魚を釣る技術が必要になり、釣りの基本しか知らない初心者には厳しい状況になるのです。

ポンドが小さい

ポンド、つまり魚を放つための池ですが、これが小さいほど魚がスレやすい傾向にあります。

放流魚が多いときは、狭いとルアーが魚の目に付きやすいので入れ食い状態になりますが、放流から時間がたつと魚がルアーを見る回数が多いため、すぐスレてしまいます。

また、釣り人の密度も高いので、玄人が1人いるとそっちにアタリが偏る状況もよくあります。

大型ポンドであれば魚がルアーに慣れにくいので、初心者のうちは投げやすさを考えても、大きい管理釣り場がおすすめです。

大型メインのポンド

実は、トラウトはサイズによって生活の仕方が少し変わります。

詳細は省きますが、一般に小さいマスは釣りやすく、大きいマスは釣りにくくなります。

イメージ的には、子供はお菓子あげれば騙せるけど、大人と交渉するのは緻密な計算が必要な感じです。

ある程度ちゃんとした管理釣り場は、初心者用の小マスポンド、上級者向けの大マスポンドに分かれているので、比較的反応がいい若いマスが多いほうのポンドを選びましょう。

もしかして…その2『スプーンに固執している』

管理釣り場といえばスプーンのイメージがありますが、実はスプーンはどちらかというと難しいルアーです。

ではなぜスプーンを使うかというと、先程ちょっと触れた極まれし技をする時に、安くカラーバリエーションやアクションを用意しやすいからで、決して釣りやすいわけではないのです。

これは貴方が悪いと言うよりは、そこをちゃんと説明していない管釣り業界が悪いと言っていいと思います。(私も知らずして初めに二万円分スプーンを買ってしまっているので…)

ではどうすればいいか、対策法を解説します。

ちなみに、各管理釣り場で使えるルアーは違うので、必ずレギュレーションに準じたルアーを用意しましょう。

状況が良ければスピナー

いい管理釣り場で、さらに放流直後など状況も良く魚の活性が高いとき、初心者の方にオススメしたいのがスピナーです。

管理釣り場専用スピナーがないので見逃されがちですが、スピナーは非常に釣りやすいルアーであると言えます。

安くて、アピール力も高く、ただ巻くだけで釣れると三拍子揃っているのがスピナーです。

ただし、トレブルフックがはめ殺しで付いていることがあるので、バーブレスのシングルフックに変える時に工具が必要になるので注意しましょう。

初心者の基本はエリア用クランク

一般的に、初心者が管理釣り場でよく釣れるルアーとして言われているのがクランクです。

クランクは、スプーンのような戦略的な攻め方には使いにくいのですが、拙いアクションでもアピールでき、大きいシルエットで魚を誘ってくれます。

スピナーより値段は高いですが、スピナーはレンジの調整がややシビアなので、その点はクランクの方が優れているといえます。

使い方のわからないスプーンを観音開きで買い集めるぐらいなら、初心者はその分クランクを買い集めた方が釣りやすいですね。

「4要素」を理解出来たらスプーン

ではスプーンはと言うと、管理釣り場の攻め方を理解しないと、釣れる確率は他のルアーに劣ってしまいます。

管理釣り場には4つの要素があると言われていて、それを理解した上でスプーンを使いかなさなければいけないのです。

具体的に4要素とは「レンジ」「巻きスピード」「スイムアクション」「色」で、この組み合わせを状況に合わせて使い分けると言うわけですね。

ちなみに、個人的にはここに「サイズ(シルエット)」「重さ」も含めてスプーンをチョイスしています。

スプーンは、使い手の操作だけで無く、例えば得意なレンジ、泳ぎやすいスピード、生み出すアクションがある程度決まっているので、状況に合わせたスプーンを、その特性を理解して使わなければいけないのです。

めちゃくちゃ活性がいいとそんなことお構いなしで釣れるのですが、そんな状況はなかなかないので、初心者の方はスピナー、クランクに頼った方が効率はいいです。

「クランクやスピナーで釣れない状況でも釣りたい!」と欲が出てきたら、スプーンでの釣りにも挑戦してみましょう。

最強はフライ(毛鉤)

実は管理釣り場で最も釣りやすいのは、テンカラやフライなどで使う毛鉤です。

詳細は別記しますが、魚にとってはルアーは反射的に食いつく要素が強く、毛鉤は食事に近いので、毛鉤の方がスレに強いのです。

管理釣り場はスレとの戦いなので、スレに強い毛鉤はある意味最強ともいえますね。

とにかく釣りたいならテンカラかフライを試すのも一つの手ですが、ルアーより制限が厳しかったりするので、よく行く管理釣り場のレギュレーションを確認しておくといいでしょう。

もしかして…その3『タックルが合っていない』

これは魚の反応があるのに釣れない、という場合の注意点です。

エリアトラウト用タックルも色々ありますが、これも釣り方に合わせて選ばないといけない難しさがあります。

しかも厄介なのが、「エリアトラウト用」と「トラウト(ネイティブ)用」は根本的に違うので、結構間違って買ってしまってる人も多いですよね。

しかも最悪の場合、管理釣り場が用意しているレンタルロッドがまともなものじゃないことすらあるので、今一度確認してみましょう。

ロッドが柔らかすぎor硬すぎ

エリアトラウトといえばXULなどやわらかいロッドが主で、鱒レンジャーなどで楽しむ方も多いかもしれませんが、あれもなかなか癖のあるロッドです。

柔らかすぎるとアタリが手に伝わりにくく、本当は魚はルアーをパクパク食べているのに、釣り人には伝わらないと言うことがあり得るのです。

投げたいルアーをキャストができる、魚と余裕を持ってやりとりできる柔軟性がある中で、なるべくハリのあるものを選ぶのが、昨今のエリアトラウトロッドには求められます。

どうしても柔らかいロッドを使いたい場合は、魚の反応を直接見るか、ラインの動きを見て判断する必要があります。

最近は固めのエリアトラウトロッドも増えてきて、ミノーやクランクを使ったり、大きい魚を狙うときは硬めがいいですが、硬すぎることにもデメリットがあります。

ロッドが硬すぎると、ティップに出るアタリが分かりにくくなり、軽いルアーが十分にキャスティング出来なくなります。

硬いロッドをあえて使うメソッドもありますが、基本は最低限魚とやりとりできる柔らかさ、そしてルアーを投げられる反発力があるといいでしょう。

リールがしょぼい

管理釣り場でロッドと同等に重要なのがリールで、どんなにロッドが上等でもリールがだめなら釣るハードルは高くなります。

管理釣り場では早巻きすることはほぼなく、基本はスローリトリーブです。

そのときにしょぼいリールだと、巻き抵抗が強く、どうしても惰性に頼って巻きが早くなりがちになります。

ハイギアローギア論争もありますが、個人的にはそれはリールのグレードによりけりで、ノーマルギアなら5000円クラスでもなんとかなりますが、重たいハイギアを使いたいならある程度のグレードを選ぶ必要があると考えています。

ここは語りだすと一晩掛かるので、そのうち別途解説しようと思います。

ラインチョイスが間違っている

管理釣り場は使うものすべてが効率的でなければいけないので、ネイティブの釣りではあまりこだわられないラインも、しっかり考えて選ばなければいけません。

軽いルアーを使う関係上、ラインの特性が強く出るため、不要に太いラインはご法度で、ラインの硬さや柔らかさなどが釣果に影響してくるのです。

もしほかの釣りのタックルをそのまんま使っているなら、それが原因で釣りにくくしてしまっていることもあります。

一概にコレにしろというのが難しいのですが、一番無難なところを選ぶのであれば、ナイロンの3lbから始めるといいかなと思います。

というわけで

今回は初心者が管理釣り場で、自分の腕前に関係なく釣れない状況について解説しました。

小難しく見えるかもしれませんが、逆に言えば管理釣り場は自然の川などと違い、魚はそこに確実にいるので、釣れない理由は絞り込みやすいです。

その釣れない理由は、管理釣り場以外でも生きる技術や知識なので、初心者の方は管釣りを攻略すれば絶対に釣りが上手くなります。

ぜひ、釣れないからとあきらめず、釣れるようになって自分の糧にしていただければと思います。

というわけで今回はこの辺で。次回更新もよろしくお願いします!

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