ルアーで釣れない4つの理由!苦節三年やっとわかった初心者がルアーで釣るコツ

釣り

釣りを始めるなら、せっかくならスマートにルアーで釣ってみたい!と思う人も多いでしょう。

私もその一人で、最初は餌釣りから始めて、今ではもっぱらルアー専門です。

しかし最初の内は相当苦労しました…。

人並みに釣れるまでにだいたい3年ぐらいかかりましたね。我ながらよく頑張ったと思います。

手探りだったのでこんなに時間がかかってしまいましたが、実は釣れなかった理由はそんなに難しいことではなく、実は今日から試せるほどシンプルなものでした。

そこで今回は、意識だけで釣果が上がる、初心者に意識してほしい4つのポイントを解説していこうと思います。

①魚が居ない場所で釣りをしている

何をかくそう、ルアーフィッシングは魚影の濃さが釣果に直結する釣りです。

というのも、ルアーは餌のように匂いで魚を寄せられないので、魚の視界の中でアピールしなければいけないんですよね。

つまり魚が少ないと、視界に入る確率が低いので釣れないというわけです。

初心者だと遠慮して人の少ないところに行きガチですが、遠慮せず空いていれば一等地で釣りをしちゃいましょう。

とはいえ初心者だと、そもそも魚がどこにいるかわからんぞという方も多いですよね。

check1.釣具店で情報収集!

最近はネットでどんな情報も手に入りますが、こと釣りポイントに関しては、ネットの情報はあまりあてになりません。

というのも、ネットに釣りポイントを晒すのはNGという風潮があるので、あんまり詳しい情報ないですし、情報が古くて立ち入り禁止場所が紹介されているトラップもあります。

じゃあどこで聞くのがいいかと言うと、身近な釣具屋さんが確実です。

釣具屋さんは地域の釣り情報を把握しているので、初心者におすすめのポイントは?と言う形で質問してみるといいでしょう。

その時は情報だけもらいに行くのではなく、買い物ついでに聞くのがマナーですね。

check2.魚が”好む場所”を知ろう

じゃあ〇〇漁港がいい、と分かったら、その漁港のどこに狙う魚が住んでいるかを予想しましょう。

皆さんがいつも道路のド真ん中で突っ立っていないように、魚たちも、理由があってどこかの場所に居ます。

例えばロックフィッシュなら、テトラポットや、海底の根(岩や海藻の中)に隠れていたり、常夜灯の周りで餌を探していたりします。

こういった情報に関してはネットや本でもいいでしょうし、最近だとYouTubeを見て勉強するのもいいかもしれませんね。

check3.人より早く釣り始めよう

いい釣り場、いいポイントがわかったら、とても大事なのが人が釣り始めるより前に釣ることです。

というのも、人がルアーで釣った後は、逃げたり持って帰られたりして魚が減ってしまいます。

また、魚が残っていたとしても、警戒してルアーに食いつかない状態になることもあるのです。

なので、なるべく早くポイントに入って、一番乗りで釣りを始めなければいけません。

もちろん道中は気がはやり過ぎないように、事故にも注意してくださいね。

check4.釣れなかったら餌にも頼ろう

なんだか本末転倒な気もしますが、釣れねーなと思ったら餌も投げてみるのも全然あり、むしろやるべきだと思います。

単純に釣れて楽しいからというのもありますが、餌で釣れてルアーで釣れないとなれば、ルアーがヘタなだけというのがわかりますよね(笑)

逆に餌でも釣れないなら、その時のその場所は釣れないということです。

これめちゃくちゃ大事なことで、私もいまだに初めてのポイントには餌釣り仕掛けも持って行っています。

釣れたらそのままルアーに戻してリトライするのもいいですし、釣れるはずのポイントなのに釣れないなら、また今度リトライしてもいいでしょう。

ちなみに最近はルアー流行りに乗っかって、ルアーの道具(タックル)で楽しめる餌用仕掛けも多いので、そういったものを活用するのもおすすめです。

②魚の習性を利用できていない

餌釣りでは、魚に取って絶対的に魅力を持つ餌を使うので、ぶっちゃけそんなにこだわらなくても釣れてしまいます。

じゃあルアーはというと、”魚が本能的に食べてしまう要素”を演出してあげないと、魚は反応すらしてくれないこともあります。

例えば人間でも、赤い看板だけでは食べ物屋さんだと判断しませんが、赤い看板に黄色でMと書いてあったら、途端にフライドポテト食べたくなったりしますよね。

ルアー釣りも同じようなもので、例えば細長いゴムを見ても魚は食べ物だと思いませんが、そのゴムが不規則な動きをしていたら、もしくは匂いを発していたら、餌だと判断するというわけです。

その魚が本能的に食べてしまう要素については、それぞれ魚の種類によって違うので、ある程度お勉強をしなければいけません。

check1.何を食べているのか知ろう

基本的には、ルアーは魚の食性を利用するので、何を食べているかで、どんなルアーをどう動かせばいいか予測しましょう。

例えば渓流のトラウトはというと、小魚も食べますが、虫が主食です。

つまりミノーに加えて、虫系ルアーも有効なんだな、とわかりますよね。

もう少し深く予測すると、渓流の魚は動きが俊敏で、それは餌になる魚も同じです。

つまり、ミノーで素早いアクションを付けることで、トラウトはよりルアーを餌だと誤解しやすくなると考えられます。

もちろんこういったポイントはセオリーとして確立していますが、”なぜ”を理解することで、より釣果アップにつなげやすくなりますね。

check2.時期(シーズン)について知ろう

四季がある日本では、魚もその時期に合わせた行動をします。

つまり時期が合っていないと魚影が薄いので、釣れにくいということになります。

例えばメバルの場合、冬から春が釣りやすいといわれていますよね。

これはメバルが低水温を好むことに加え、普段沖に居るメバルが産卵のために冬から春にかけて岸寄りするからです。

気温が高くなると低水温を求めてまた岸から離れてしまうので、夏は釣果が落ちます。

こういったことはどの魚にもあるので、その魚がいつ時期一番釣りやすいかは必ずチェックしておきましょう。

check3.何時に釣れるか知ろう

人間がおおよそ9‐17時で働くように、魚も活動時間が決まっています。

日が上がった後の朝マズメ、日が落ちる前の夕マズメなんかは魚が活発に活動すると言われていますね。

加えてその魚が夜行性なのか、昼行性なのかも重要で、例えばクロソイなんかは夜に活発に活動するので、朝マズメよりは夕マズメ以降のほうが釣果が期待できます。

また、海釣りにおいては「時合」という概念もあり、簡単に言えば魚に取って餌が取りやすい、活発になる時間と言うのもあります。

これは覚えると大変なので、時合が分かりやすくチェックできる、「タイドグラフBI」などのアプリを使うのがおすすめです。

③ルアーのアクションが下手

ルアーは動かなければゴムやプラスチックの塊なので、的確に動かさなければいけません。

しかし動かせばいいというものではなく、”魚が食べるように動かす”こと、そして”魚が食べられるように動かす”ことが大前提です。

これは私が、北海道の積丹という、めちゃくちゃクリアウォーターのポイントに行った時の話です。

当時まだルアーでまともに釣れていないときだったんですが、底まできれいに見える綺麗な海で、ルアーの動きまでハッキリ見えるほどのフィールドでした。

そこで気付いたのが、ルアーに対してチェイス、つまり追いかけている魚が、ルアーに追い付けず、ルアーが岸まで付いてしまいあきらめるという姿が何度か見えたんですね。

つまりルアーを早く動かしすぎていた、というわけです。

では、魚が興味を持ち、食べられるアクションはどのようにするといいのでしょうか。

check1.ルアーを何に似せるか意識する

これも魚を知ることに繋がりますが、その魚が、どんな餌をどう食べているかに合わせたアクションが必要です。

例えばトラウトの場合、虫が主食なので虫ルアーを使う場合には、水面に落ちた虫を演出するために水面に流して、時折ちょんちょんと動かすのが有効です。

一方ミノーを使う場合、ミノーに対してはねこじゃらしで遊ぶ猫のように反応するので、トゥイッチでクイックなアクションを付けます。

使うルアーが何に模していて、それはどんな動きをするのか理解して、それを演じ切ることを心がけましょう。

check2.動かしすぎはNG

アクションを付けるというと、動かすことばかり気にしがちですが、動いているものは捕まえにくいですよね。

つまり、しっかりアピールできる最低限のアクションで、魚が食いつきやすいように演出してあげるというわけです。

例えば例に取ったトラウトのミノーイングですが、クイックな動きでないと魚は反応しにくいものの、素早すぎるとさすがのトラウトも追いつけません。

このため、大きく横移動させるよりは、なるべくその場にとどまる形にすることで食い付けるようになります。

また、ルアーに反応した魚に対して、食べやすいタイミング、いわゆる”食わせの間”を付けることも大切です。

例えば一瞬巻くのをやめてルアーを沈ませ、そこで食わせるなどですね。

簡単に言えば、今はルアーに気付かせるタイミング、ルアーを追わせるタイミング、食わせるタイミングなど、意図をもって動かすことが重要というわけです。

check3.魚の活性に合わせてアクションを付ける

皆さんが常に食欲まんまんじゃないのと同じように、魚も餌を活発に食べたいタイミング、そうでもないタイミングがあります。

例えば食い気が盛んな時は、しっかりしたアクションが魚に気付かれやすく、魚もそれをしっかり追ってくれます。

しかしあんまり食べたくないなぁというときに、激しく動くルアーに対しては、気付いてもあまり追わなかったりすることも多いんですよね。

そういうときは、逆に落ち着いたアクションで「これならそんなに頑張らなくても食えるかも?」と思わせるアクションを意識してあげましょう。

自分の中で基準となるアクションを確立して、魚の反応を感じながら調整するといいでしょう。

④適切な道具を使う

ルアーのアクションを的確に行うためには、ロッド、そしてリール、ラインも非常に重要です。

これは高級なものを使う、というわけでは決してなく、”その釣りにあっているものを使う”というのが重要です。

最近は釣り具も特化型のものが増えていますが、それはそれぞれの釣りに最適な使い心地を確立するという意図があるからです。

ルアーに使うタックルは、簡単に言えば「しっかり投げられること」「しっかりアクションを付けられること」の2つが最低条件です。

掛けてからのやり取りがどうのこうのというのは、魚がルアーに食いついてから考えればいいので、まずはこの2点に絞って選びましょう。

というか、この2点がその魚に適していれば、十分なやり取りは出来るはずです。

ここらへんは話すと長くなりそうなので、お店に行って、詳しそうな店員さんに教えてもらいながら買うといいかなと思います。

最後に

ルアーフィッシングはたしかに餌釣りより難しく、釣れなくてやめる人も少なくありません。

個人的には結構いいロッドやリールが安く中古で出ることもあるので嬉しい反面、悲しさも感じます。

ルアーフィッシングはもはや当たり前になり、他の人が釣っている以上、ルアーで釣れないのにはかならずなにかしらの理由があります。

やめようと思う前に、今回紹介したようなちょっとしたポイントを見直してみて、もう一度釣りに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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