ウェーダーが臭う前に!お金をかけずにウェーダーをちゃんと乾かす方法

釣り

渓流釣りや、サーフなどでのウェーディングに必須のウェーダーですが、使った後の管理が大変ですよね。

浸水はもちろん、汗も溜まって、中はかなり蒸れています。

言わずもがな、汗をそのままにするとおぞましい臭いを発することも・・・。

かくいう私も、幾度となくウェーダーからこの世のものとは思えない臭いを発したした経験があります。

その経験も踏まえて、なるべくお金をかけずとも、使ったウェーダーをしっかり乾かすための方法を解説します!

ウェーダーはなぜ乾きにくいのか

そもそも、ウェーダーはなんであんなに乾きにくいんでしょうか。

考えてみれば簡単な話で、通気性が悪いからです。

布が乾く原理は、水分が蒸発し、湿気が外に逃げていくからなので、通気性がなく、外に逃げられない、揮発しにくい環境では乾かないのは当たり前です。

防水透湿素材なんかもありますが、透湿できる以上の湿気、水分があれば湿気は溜まります。

湿気があれば温度が下がり、温度が下がれば水分が蒸発しない悪循環も生まれます。

しかも長い筒状の作りなので、寝かせれば湿気を逃さないために口を塞いでいるのと同じです。

つまりは、この原因を解消してあげれば、しっかり乾かしてあげることができるというわけです。

乾かし方①裏返す

ウェーダーが乾きにくい1番の理由は、内部の湿気が外に逃げにくいからなので、単純に裏表ひっくり返せば乾きやすくなります。

表地の湿気をしっかり取ったら、裏表逆になるようにひっくり返しましょう。

こうするだけでも湿気が逃げやすくなり、真夏の暖かい時期ならそれだけで乾くこともあります。

ただし裏返す時に、ブーツと胴付きの継ぎ目などが剥がれて、浸水の原因にならないよう丁寧に裏返しましょう。

ブーツとの継ぎ目から折り返さずに、胴付き側にすこし余裕を持って折り返します。

そのまま乾かす場合は、寝かせてつぶれないよう立たせるか、物干しに口を開く形でクリップし、乾かせばより確実です。

乾かし方②ブーツの水気を吸湿する

ブーツ部分はひっくり返すことができないので、胴付きをひっくり返したところでブーツの中の湿気は逃げません。

無論足が入っている部分なので、そこが蒸れたままだと1番の悪臭発生源になるので、必ず手入れしてあげるべきです。

そこで、ブーツの中の湿気は、少し工夫して取ってあげる必要があります。

新聞紙を詰める

1番お手軽なのが、新聞紙を丸めて詰めてあげることです。

このときのポイントは、新聞紙をガチガチに丸めずに、柔らかめに丸め、クッション性がある状態で詰めることです。

また、ブーツの入り口まで、しっかり詰めることです。

こうすることで、新聞紙が湿気を吸い、それを隙間から放出してくれる形で、乾くのを助けてくれます。

使い終わったら捨てても良いのですが、乾燥すればまた使えるので、エコでもありますね。

ボイド管を刺す

いちいち新聞詰めるのめんどいし、なんなら新聞取ってないわという方は、ボイド管を使った乾燥方法もあります。

ボイド管は建築資材の一つで、ボール紙を使った太い管のことです。

これを適度な長さに切ってブーツ部分に刺せば、ブーツの口が閉まらないので、乾燥を促すことができます。

短いものなら300円程度なので、そこまでお金もかかりません。

ただし、新聞に比べると効果が薄いですし、暑い時期でないと生乾きになるので要注意です。

とはいえ私も、面倒な時にはボイド管を刺して自然乾燥に任せることがあります。

のちほど解説しますが、とっとと乾かしたい時もこのボイド管の力を借りると効率的に乾かすこともできます。

使うべきでないもの

この時に使ってはいけないものがいくつかあります。

まず乾燥剤。

湿気自体は吸ってくれるのですが、物によっては湿気を吸いすぎると加熱し、発火することがあります。

ウェーダーのブーツ内も湿気が強く、しかも基本的には燃えやすい素材なので、万が一の事故を考えれば使うべきではありません。

また、タオルや雑巾などの布も、ブーツの湿気を取るのには向きません。

大量に湿気が残っている場合、湿気が布に移るだけで、湿気自体はウェーダー内に残ってしまうので、結果的に匂いは出てしまうからです。

乾かし方③布団乾燥機で強制乾燥

寒い時期や梅雨時期でどうしても乾きが悪い、次の日すぐ使うから乾かしたい、という場合は、強制的に乾燥させる方法もあります。

いろいろ試しましたが、布団乾燥機が1番効果的でした。

必ず温度調整機能付きのもの

ウェーダーを乾かすのに使う場合は、どんな布団乾燥機でもいいわけではなく、必ず温度調整機能付きのものを使いましょう。

というのも、高温の熱に晒し続けると、ブーツとの継ぎ目など防水材が塗られているところが剥がれてしまい、浸水の原因になるからです。

10秒ほど手に当てていても、ぜんぜん熱くない程度の温度で乾かすのが重要です。

その温度であっても、長時間かければ熱が溜まって防水剤にダメージを与えるので、あまりに湿気が残っている場合は、何度かに分けて作業すると安心です。

ボイド管で通気性確保

せっかく布団乾燥機を刺しても、ブーツ部分はなかなか乾きません。

これも通気性が確保しにくいからで、中で湿気が循環している形になっているからです。

このときもボイド管を刺し、揮発した湿気が逃げる道を作ってあげると、効率的に乾かすことができます。

ドライヤーで代用はNG!

同じ熱風を発するものならドライヤーでも良いのでは?と思う方もいるかもしれませんが、ドライヤーは絶対に使うべきではありません。

ドライヤーの風は非常に高温で、更に局地的に熱が加わります。

つまり加熱されすぎてしまうリスクがあるんです。

防水材の部分はもちろんですが、生地自体にもダメージがあり、最悪溶けて穴が開くリスクもあります。

また、ドライヤー自体も、本来は熱を逃す前提の作りになっているので、ブーツ内など熱が巡って溜まる使い方をすると、中のコイルが異常加熱して、故障や事故の原因になりかねません。

というわけで

今回はウェーダーの乾かし方についてでした。

釣り用のウェーダーは結構高いですし、なにより生乾きさせた時のあの匂いは強烈なので、少し面倒でも絶対にちゃんとメンテナンスしましょう。

一度汗の匂いがつくと、一旦乾かしても何度でも着るたびにあの匂いが復活し、使い物にならなくなってしまいます。

多少お金を払ってもプロにちゃんとメンテして欲しいですが、そんなサービスなかなかないので、創意工夫して自分で丁寧にメンテナンスにてあげたいですね。

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